2025年3月21日(金)

デスクワークで肘が痛い

最近、デスクワーク中に「肘が痛い」「肘をついたときに違和感がある」「パソコン作業のあとに腕がだるい」と感じることはありませんか?実は、長時間のデスクワークは、肘に負担をかけやすい環境になっています。

今回は、デスクワークで肘の痛みが出る原因と、その対策について、わかりやすく解説します。

1. なぜデスクワークで肘が痛くなるの?

デスクワーク中に肘が痛くなる主な原因は、大きく分けて2つあります。

1-1. 肘に負担のかかる姿勢が続いている

  • キーボードを打つときに肘が浮いていて、腕全体に力が入っている
  • マウスを長時間使っていて、肘が固定された状態になっている
  • 机の角に肘をつくクセがある

これらの姿勢は、肘周りの筋肉や関節に負担をかけ、痛みや違和感の原因になります。


1-2. 肘の使いすぎ(オーバーユース)

デスクワークでは、キーボードやマウスを長時間使うことが多く、気づかないうちに肘周りの筋肉を酷使しています。

特に、肘から手首にかけての筋肉が疲れてくると、肘に痛みが出ることがあります。これを**「テニス肘(外側の痛み)」「ゴルフ肘(内側の痛み)」**と呼ぶこともありますが、デスクワークの方にもよく見られる症状です。


2. デスクワークで肘の痛みを防ぐための対策

肘の痛みを予防するためには、日々の姿勢や環境を見直し、適度にストレッチを行うことが大切です。

2-1. 肘に優しい姿勢を意識する

  • 肘は90度に曲げ、肩の力を抜いてリラックスする(肘が浮かないように、机の高さを調整)
  • キーボードやマウスの位置を体に近づける(遠すぎると腕に余計な負担がかかる)
  • 椅子の高さを調整し、手首と肘が無理なく動かせるようにする(椅子が低すぎると、肘が曲がりすぎて負担がかかる)

2-2. 肘に負担をかけないアイテムを活用する

  • リストレストを使う:キーボードやマウスの手前に置くことで、手首や肘の負担を軽減
  • マウスを持ちやすい形状に変える:手にフィットするマウスを使うことで、肘への負担を軽減
  • クッションやアームレストを活用する:肘をついたときの負担を減らすために、柔らかいクッションを置くのもおすすめ

2-3. 肘をほぐすストレッチを取り入れる

デスクワークの合間に1~2分でできる簡単なストレッチを取り入れることで、肘への負担を減らすことができます。

手首のストレッチ

  1. 片手を前に伸ばし、手のひらを上に向ける
  2. 反対の手で指を軽く押し、手首をゆっくり伸ばす(10秒キープ)
  3. 反対側も同じように行う

肘まわりのストレッチ

  1. 片腕を前に伸ばし、手のひらを下に向ける
  2. もう一方の手で指を押さえ、手の甲側にゆっくり引っ張る(10秒キープ)
  3. 反対側も同じように行う

これらのストレッチを1時間ごとに1回程度取り入れることで、肘のこわばりを防ぐことができます。


3. こんな症状が続く場合は要注意!

肘の痛みが一時的なものであれば、姿勢の改善やストレッチで解消することが多いですが、以下のような症状が続く場合は、早めに整形外科を受診しましょう。

  • 何もしていなくても肘がズキズキ痛む
  • 指先にしびれを感じることがある
  • 肘の内側や外側を押すと強い痛みがある
  • 手を握ったり、物を持つときに肘が痛む

こうした症状が続く場合は、肘の腱や神経に炎症が起きている可能性があります。症状が悪化する前に、専門医に相談することをおすすめします。


4. まとめ

デスクワークでの肘の痛みは、姿勢の悪さ、肘の使いすぎが主な原因です。肘に負担をかけないためには、正しい姿勢を意識し、環境を整え、ストレッチを取り入れることが大切です。

普段から肘の負担を減らす工夫をすることで、痛みを予防し、快適にデスクワークを続けることができます。もし痛みが続く場合は、無理をせず整形外科に相談しましょう。

毎日のデスクワークを快適に過ごすために、今日からできる対策を実践してみてください!