2024年2月7日(水)

寒いと体が固くなる

この寒い時期に患者様から多い相談は「寒くて症状が強くなる」です。
気温によって症状の増悪が出現するより、寒さによって身体に変化が起こりその変化が症状の増悪に関与していることが多いと思います。

その変化とは「体温を逃さないように起こる血管のちぢこまり」です。

 

 

寒いと自然と体に力が入るのは効率的

寒くなると体温を外気によって下げたくないですよね!実は無意識の中で体はそのような反応を起こしています。寒くなると自然と体に力が入っていることありませんか。
これには意味があり、①筋肉を動かすことによって熱を作り出そうとしている。②筋肉が縮めることで血管を細くして熱を外に出さないようにしている

実は寒さによって筋肉を硬くするのには体温を逃さないためには非常に効率が良い現象です

 

 

動かすためには非効率

体の熱を逃さないためには良い反応ではありますが、体を動かすのには非常に非効率です。
例えば膝に痛みを抱えていた場合、膝周りの筋肉もこわばりやすくなるため、動かしていると痛みを感じやすい環境になってしまいます。また末梢の循環も良くないので神経にも栄養が行き渡りづらいため痺れなども出てきやすい環境です

 

 

まずは軽く動かしてみる

こわばっている体をいきなり動かすのは関節や筋肉を痛めやすい行為です。
そのため、まずは体を軽く動かしてみましょう。
その際に「かたまっているところを動かすと痛い」という方もいらっしゃいます。確かに硬いところを筋肉が伸ばされたりしていわゆる「伸長時痛」みたいなものを感じることがあります。

この痛みの場合は基本的に「イタ気持ちいい」と感じる程度(不快ではない)であれば運動をしていても安心しても大丈夫です。しかし運動後にも痛みが持続して治まらない場合は運動の強度として注意してください。

 

 

まとめ

寒さで筋肉を固めることで熱を逃さないようにしている。
ただ、動かすことには不向きなので痛みにつながりやすい。
動かす時には「イタ気持ちいい」を目安に運動を簡単にしてみましょう