よく患者様から「何もしてないのに、右肩が痛くなった」など、自分が思い当たる節がないのに体が痛くなったというお話をよく耳にします。
これって実は、自然と自分の体の中の筋肉などが傷んでいたりするケースが存在します。
痛みはないのに筋肉が損傷していた。
臨床整形外科 50巻9号 (2015年9月発行)
に興味深い報告があります。内容は医療従事者の方向けの記事ではないため、簡単に表記してありますので、詳しくは上記の雑誌で確認してください。
とある村で村民たちに肩の痛みがあってもなくても肩のMRIを撮影したという研究があります。その中で、画像上、損傷はしているが痛みや動きの制限はないままで生活をしていた方達がいたという報告があります。
ただ、画像上筋肉が傷んでいると数年後に痛みが出るとも言われている。
この記事を読んでいる皆様も数年前には傷ついていたが、症状は何もなく過ごしており、今のタイミングで痛みが出始めたということになると思います。
注意すべきは「姿勢」
痛みの感じ始めは筋肉などの組織が傷んでおりますので、安静がとても大切になります。
何より、徐痛することが大切になりますので、関節内に注射をするのも大変有効になります。
また、就寝時の姿勢や、普段の姿勢からも肩関節へ大きく負担をかけているため、姿勢への介入もとても大切になります。
就寝時の姿勢についてはYoutube で解説しています
結論
急に痛み出したわけではなく、以前から少しずつ傷んでおり、今のタイミングで痛みを感じ始めたということです。
痛みがある場合は我慢せずに、お近くの整形外科を受診して様子を見てもらった方がいいです!
なるべく早く治療を開始する方が経過が良いケースが多い印象です。