最近診療をしていると「歩く時は膝が痛くないけど、しゃがみ込むと膝の裏が痛い」とおっしゃる50代の女性の方がいらっしゃいました。

よくこういう方はクリニックでも多くみます。このような痛みを抱えている人たちが疑問に思っているのが「なんで歩くのは平気なの？」「変形性膝関節症は歩くと痛いんじゃないの？」ということです。普段勤めていてもよくこの疑問は耳にします。

簡単に結論から言うと「膝にかかるストレスが違う」からです。
細かく説明していきます！

 

 

疾患名ではなく、かかるストレスを気にしてみよう

変形性膝関節症はあくまでも疾患のお名前です。痛みの根本的な原因を解決するものではありません。

しゃがみ込む動作では歩くときと違って、膝を大きく曲げなければいけません。しゃがんで痛い人はというのは変形があったり、その周りの動きがうまくいかなくなることで「曲げる」という関節運動が苦手になっているのです。

反対に歩きの場合は、しゃがみ込む時と違って、体重移動の連続です。体重を移動させた際に、膝関節に体重をしっかりと受け止めれていないことで痛みを引き出していることがあります。なので「体重のかけ方」が苦手になっているの可能性があるのです。

なので一括りで、変形性膝関節症だから「これが痛い」というのはなくて、この患者様はこの運動で痛みを引き起こしているのかなと考えることが多いのです。

 

しゃがみ込みで膝の裏が痛い時は要注意

しゃがみ込んで膝がの裏側が痛い際は、筋肉の問題もありますが、一番怖いのは半月板の損傷です。

半月板の損傷と言われてもピンとこないですよね。
半月板とは簡単にいうと膝関節のフィット力を上げているのと、軟骨を守るために膝にかかる体重を均等に分散してくれる機能があります。

これが壊れてしまうと軟骨の破壊が進んでしまい、変形を進める要因になってしまいます。

なので、しゃがみ込みで膝の裏が痛い時は無理はしないで近くの整形外科などを受診してみるのも良いと思います。

当院では

理学療法士が複数在籍しているので、関節内の注射と併用しながらリハビリを行ってもらいます。
自分では気づかない微妙な癖などがあってそれが痛みの原因になってしまっている可能性があります。

理学療法士たちが姿勢・動作のチェックをして患者様一人一人に合ったリハビリを提供してくれます。