自宅で犬や猫などのペットを飼っている方も多いと思います。
いっぱい愛情を注いでいるのにふとした瞬間にガブッと噛まれるなんてことも少なくありません。
先日、当院に「犬に噛まれたので診ていただきたい」という患者様がいらっしゃいました。
今回はそんな犬、猫などに噛まれた時の対応についてお話したいと思います。
まずは皮膚科・整形外科へ
結論、当院のような整形外科でもみることができます。
今回来院された患者様は、噛まれた傷(咬創)はありますが、傷口はそこまで深くなく、傷の周りの状態や全身状態も異常はほとんどなかったので当院での処置となりました。
傷の深さや、傷の周りの状態によっては専門的な治療ができる病院へ紹介となる事もあります。
その目安としては
・傷口が 深くないか/広くないか
・傷口から膿が出ていないか
・傷口の周りが赤黒くなっていないか
・噛まれてから発熱や呼吸困難、意識障害等ないか
を確認します。
処置内容について
基本的には創部の消毒処置、点滴、お薬(抗生物質)にて処置をします。
噛まれた傷口は状態を細かくみていく必要がありますので、消毒には毎日or1日おきのペースで来院していただきます。
また体内に入った菌を減らし、感染させないように消毒に合わせて点滴も4~5回程度行います。
噛まれた傷を侮ってはいけない
犬や猫、場合によっては人に噛まれることもあります。
基本的に口の中は雑菌が多く、噛まれると直接体内へ雑菌が入り感染しやすいです。
感染してしまうと、急な発熱や意識障害、呼吸困難など最悪の場合死に至ってしまう場合もあります。
ペットを飼う際は、自身にもペットにも予防接種を受けるようにしましょう!
最後に
どんなに愛情を注いでも噛まれてしまうことはあります
しかしそれは必ずしも悪意があってのことではありません。
たとえ噛まれたとしても正しく対処すればそこまでの危険性はありませんので、噛まれた後でもいっぱい愛情を注いであげてください!