先日、診療をしていたらこのような50歳代の男性の患者様がいらっしゃいました。
「最近、仕事をしていて座っていると右のお尻から太ももの裏が痛い・痺れる」という訴えでした。
お尻や足に対して症状を出すもので考えると「椎間板ヘルニア」「脊柱管狭窄症」「坐骨神経痛」などなどが考えられます。
レントゲン検査ではこれといった異常所見が見当たらないので理学所見をとりながらお話を聞いていくと、座っている時間が長くなると症状がどんどん強くなる様子でした。
このような痛みの時には薬物治療などももちろん効果的ですが、当院では理学療法士によるリハビリを同時に処方しています。
病気の名前も大切だけど、症状がどんな時に出るのかが大切。
今回の方は、「座っている時間が長くなると症状が強くなる。」
歩き始めたり、立っていると症状は楽になるとのことでした。
つまり、座っているときの環境や姿勢が身体のどこかにストレスをかけているとのことです。
前屈をしても足には痛みは出現もしなく、椎間板ヘルニアを疑う所見はありませんでした。
今回の方は、お尻の筋肉の硬さのチェックなどがあり、坐骨神経痛が疑わしい状態でした。
そこで今回は理学療法士に座っている時の姿勢やデスク周りの環境についてアドバイスを実施。
この方は背もたれへの背中の預け方の悪さ、パソコン画面の高さなど日常生活の中で坐骨神経へストレスをかける原因がいつもありました。
ただ、ストレスの原因を除去しても坐骨神経周りは柔らかくなりませんので、しっかりとお尻の筋肉をほぐすストレッチを実施して、家でも行ってもらいました。
その結果、次の来院時には症状も落ち着いており、普段からの姿勢や習慣の見直しの大切さを痛感しました。
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