今回は、患者様から寄せられた「ストレッチをするときに痛みがあるけど、続けたほうがいいのか?」という質問にお答えし、その痛みの意味にもお答えします。
ストレッチ時の痛みとは?
ストレッチを行う際に感じる痛みには、「心地よい痛み」と「危険な痛み」の2種類があります。理学療法士の観点から、これらの違いを理解することが重要です。
- 心地よい痛み:
心地よい痛みは、筋肉が伸ばされることによる軽い不快感や心地よいものであり、通常は適切なストレッチの一部です。この痛みは筋肉が柔軟性を高める過程で起こるものであり、この範囲でのストレッチは続けて問題ありません。 - 危険な痛み:
鋭い痛み、強い痛み、または関節や筋肉に突然の痛みが走る場合は危険信号です。このような痛みは、筋肉や靭帯に損傷が起きている可能性があり、ストレッチを中断し、無理をしないようにしてください。
痛みの判断基準
- 強度: 痛みが鋭く強い場合は中止してください。軽い引っ張り感が適切な範囲です。
- 持続時間: ストレッチ後も痛みが続く場合は注意が必要です。
- 痛みの場所: 関節や骨に痛みがある場合は理をしないでください。
痛みを防ぐためのストレッチの2ポイント
急に動かしたり、呼吸を忘れてしまうと逆に筋肉が硬くなってしまうことがあるので気をつけましょう
- ゆっくりとした動作: ストレッチは急がず、ゆっくりとした動作で行いましょう。無理な力を加えると、筋肉や靭帯を痛める原因となります。
- 呼吸を忘れずに: 呼吸を止めずに深く吸って吐くことで、筋肉がリラックスし、ストレッチが効果的に行えます。
まとめ
ストレッチ時に感じる軽い不快感は通常問題ありませんが、鋭い痛みや持続する痛みは注意が必要です。体の声に耳を傾け、無理のない範囲でストレッチを行いましょう。もし痛みが続いたり、ストレッチの方法に不安がある場合は、理学療法士に相談してください。