今回は、70代の女性から「右膝関節が曲げ伸ばしすると『ポキポキ』と音がする」というお悩みをいただきました。この現象についてお話しします。
関節の「ポキポキ音」とは?
膝関節が曲げ伸ばしの際に「ポキポキ」と音がすることは、関節内で生じる様々な原因が考えられます。一般的に大きく考えられる理由が「関節液の気泡が弾ける音」「軟骨の摩耗」です
軟骨の摩耗: 加齢に伴い、関節内の軟骨が摩耗し、関節面が不均一になることで音が生じることがあります。
関節液の動き: 膝関節内の関節液(滑液)が動く際に音が出ることがあります。これは正常な現象であり、特に心配する必要はありません。
その他にも、筋肉や腱の摩擦などがあり、 筋肉や腱が関節や骨に擦れることで音が出ることもあります。
音が伴う際に「痛みがあるのか」「痛みがないのか」はすごく大切
「ポキポキ音」が痛みを伴わない場合、心配する必要はありません。ただ、音の種類が「ミシミシ」「ギシギシ」は軟骨がすり減った時の音に似ているため、関節内にダメージが蓄積している可能性が考えられます。
痛みを伴う場合や「ゴリゴリ」や「ガリガリ」の音の変化は、関節の中身が壊れ始めている可能性が非常に高いため、治療が必要になる可能性が高いのでお近くの整形外科に診てもらうのが大切です。
当院で行うこととは
関節の中に「お水が溜まっている」状態が長く続くと筋肉がしっかりと作用しなくなり、関節を守ることができません。そのため、痛み止めの注射を実施て、理学療法士のリハビリによる動作指導や運動指導を行なっております。
今回お悩みを言っていた方は痛みを伴うものではなかったため、理学療法士が細かく、動作を見ながらが自主トレのアドバイスをしていったら気になるものではなくなったようでした。