タイトルのように患者様から「車の運転をしていたら腰が痛む」「運転を終えて車から出る時に腰が痛む」などをよく聞きます。
このような痛みの場合、画像診断で「これが原因です」というのは難しく、運転姿勢が大きく関与していることが多い印象です。もちろん腰骨に変形があったり、椎間板に問題があったりするケースもあります。
今回は「運転姿勢と背もたれの使い方」についてお話ししていきます。
背もたれを使うと姿勢が崩れるのは間違い
なんとなく背もたれを使うこと自体が姿勢の崩れにつながったりするイメージが先行してしまっている印象があります。
ちゃんと背もたれに背骨を預けることは悪いことではありません。
1番悪い姿勢というのは浅く腰をかけて背もたれとお尻の上の空間にスペースができてしまい、大きく背中を丸めてしまうような姿勢が1番良くありません。
次に、背もたれを使わずに、背中をずっとピーンと立てて背筋に力を入れてすぎてしまう姿勢です。
この姿勢では背筋に力が入りすぎてしまい腰痛を助長してしまいます。
正しい背もたれの使い方
座る時には背もたれを適切に使っていただきたいです。
もちろんその人の症状によっては使い方は変わってきます。
お尻をしっかりと座面の奥まで入れて腰からしっかりと背もたれに接触できるようにしましょう。肩甲骨あたりまでしっかりと背もたれに預けてもらって大丈夫です。
このような使い方が長時間の運転姿勢で疲れなくなる姿勢になりますのでぜひ活用してみてください。
当院での対応
当院ではこのような患者様が来院された場合は、画像診断の元、お薬を処方したり、当院には多くの理学療法士が在籍していますので運転姿勢の確認や柔軟性をチェック。トータル的にお体のコンディションを確認しながら適切な姿勢の指導や運動療法を提供しております。
最後に
このような痛みを感じており、足などにしびれを感じている方や痛みが中々落ち着かない方などはお近くの整形外科を受診することをお勧めします。