2024年3月12日(火)

痛い時は動かしていいの?

普段業務を行っていると患者様から「痛いから安静にしていた」「痛いけど無理に動かしてきた」など痛みに対して様々な対応をしています。一体どれが正解なのかというのを解説していきます。

 

 

 

痛みには種類がある

一言で「痛い」と表現しても痛みの種類は複数あります。
大きく分けて3種類。この中で 1.安静時痛は動かして治そうとすると痛みがひどくなることがあるので気をつけてください。

  1. 動かなくても痛い「安静時痛(あんせいじつう)」
  2. 夜寝ているときに痛い「夜間痛(やかんつう)」
  3. 動かすと痛い「動作時痛(どうさじつう)」

この痛みの種類で対応が異なってきます!
あくまでも参考ですので、絶対この3種類に分類ができるわけではありません。一つ一つ解説していきます!
この中で 1.安静時痛は動かして治そうとすると痛みがひどくなることがあるので気をつけてください。

 

 

 

安静時(あんせいじつう)とは

じっとしていて痛む時の痛みです。骨折をしている時やねんざなどで靭帯(じんたい)を損傷するときによくある痛み方です。感じ方として。「ズキズキ」や「ズキンズキン」などです

この痛み方は上記でも触れているように自分の体の中で何かが壊れているときに(損傷)感じる痛み方です。
この痛み方の際には壊れている部分の回復が先決ですので安静がいい治療になってきます。

この痛みの時に、無理して動かすと回復している流れを邪魔してしまうので余計に痛みの期間が延びてしまうのでお気をつけてください。

 

夜間痛(やかんつう)とは

文字のごとく、夜に痛みを感じる痛みのことです。
上記の安静時痛がある方に同様にこのような痛みが出てくる方もいらっしゃいます。

なぜ夜だけ痛みを感じるのか。

まず、1つしては寝ている姿勢の負担が強いことです。
寝ているだけだから大きな負担をかけているつもりはないと思うかもしれませんが、6から8時間似たような姿勢をとり続けることによって体にボディブローのように小さなストレスが入り痛みにつながることがあります。

仮に、仰向け(天井を向いている状態)で寝ていると、腰にはずっと反るようなストレスがかかりやすくなっていたりします。腰を後ろにそると痛い方がこのような寝方をしていると患部に負担がかかり続けて痛みにつながりやすいのです。

もう1つは日中の動かしすぎが考えられます。
寝ている間は身体は動く量が少なくなりますので、血流の流れが低下するので炎症部位が痛むケースがあります。

肩の痛みはこの解説動画を見てください!

動作時痛(どうさじつう)とは

1番対処が難しいかもしれません。ある特定の動きでは痛いが反対に痛くない動きもあるということです。
例えば膝が痛い方がいて、「階段動作では痛いのだけど、歩く時は痛くない!」このように動きによっては痛くないことは多い悩みです!

上記のような例の人が「歩くのが痛くないのに痛みがあるから歩くのをやめておく」このようなことをしてしまうと足の筋肉が衰えてしまったりするため、痛みの出ない動きであれば日常生活の活動量は確保しておくことが先決です。

なぜ、このような動きによって痛みが出る、出ないがあるのかというのは、
その動きによって体にかかる負担が大きく違うからです。

当院では理学療法士たちが細く動作を見ながら、その方の姿勢や筋肉量や関節の動きを見て、その人に合った運動を指導します。

 

 

まとめ

安静時、夜間時痛があるような場合は無理をしないでください。しかし、ある特定の動きで痛い場合は痛い動きを避けながら活動量は維持しましょう。

痛みがある場合は早期に適切な対処ができると早く落ち着きますのでお近くの医療機関を受診してみましょう!

また、今回の痛みの分類と対処が全てに当てはまるものではありませんのでご注意ください