患者様と話していると「グルコサミンとかコンドロイチンを飲んでいたのに痛みが出た」や「グルコサミンやコンドロイチンは本当に効くの?」と言われたり、聞かれたりします。
これの答えは「医学的には効くとは言い難い」というのが本音です。
グルコサミン、コンドロイチンって何?
身体のいたるところに存在していて、水分を蓄えようとする性質を持っています。コンドロイチンは軟骨の成分としてクッションのような役割を果たしています。
効きそうだけど効かないの?
CMなどで大きく取り上げられているグルコサミン、コンドロイチンは効きそうな感じがします。患者様の中でも「痛みが軽減した」というお言葉を聞くときもあります。
しかし、研究結果などでは、上記の成分が痛みに効くという科学的な根拠は乏しく、決して「効く」と断言はできません。
効かない要因として考えれるのは、口からグルコサミンやコンドロイチンを摂るというところです。
口から摂取すれば、消化器を通りますので、そこで吸収されてしまいます。また、軟骨という成分は血管が少ないため、十分に供給できるとは考えにくいです。
まとめ
口からサプリメントで補ったとしても、関節の軟骨に届く可能性は高いとは言えません。
ただ、医学も発展していますので、今後の研究等で有効性が認められることも可能性がないわけではありません。
CMなどの広告からの情報を信じるより、楽になったらいいなと思う程度で続けるのが良いかもしれません。
もちろん、痛みが楽になる方もいるので、それで良くなれば「ついてる!」と思いましょう!
実際には、サプリメントに頼りすぎて、痛みや変形がひどくなって来られる方もいるので、痛みを感じ始めたらお近くの整形外科などを受診されることをおすすめします!