診療をしているとよく患者様から「1日1万歩歩いていたのに、なんで膝が痛くなるの?」などと言われることが多くあります。
巷でも「1日1万歩で健康に」に見たいな言葉もチラホラ見られます。
実際に健康にいいのかという問いに対しての答えは、【年代による】というところかなと思っています!
1日1万歩が健康にいいと言われたのはなぜ?
この始まりは2000年に厚生労働省で実施された「健康日本21」という活動からではないかなと思っています。
これは国民が主体的に取り組める新たな国民健康づくり運動の活動でその中に健康のために歩数を確保することを推奨し、「1日1万歩」を理想としています。
このキャッチーなフレーズが話題先行してしまったのではないかなと感じています。
実際にこの活動の中には海外文献から1日あたりのエネルギー消費を300kcalにすることが推奨されている。そして成人では1日平均7000〜8000歩程度歩いている。と言われており、この消費エネルギー300kcalの足りない分を歩数で補おうとすると約1万歩が必要ですということになる計算だそうです。
気をつけないといけないこと
ここで気をつけないといけないのは
①日常生活上での歩数に+1000〜2000歩して1万歩程度を目指しましょうという点
②あくまでも若い世代の目標数値であるというところ
①1万歩程度の活動量が必要なことは確かですが、散歩だけで1万歩歩いてくださいということではないです!
日常生活の中での活動量と合わせて少し活動量を増やしましょうということです。
②65歳以上においては、6000〜7000歩で良いとされています。なので年齢に合わせて歩数を調整してほしいのです。
現在では早歩きの時間も大切という報告もあり、決して歩数をやみくもに伸ばすことはやめた方がいいかもしれません!
現役世代では運動時間がないのであればぜひ、1万歩チャレンジもいいかもしれませんね。
1万歩程度の歩きができると健康的なのは間違いはありませんが、活動量を見直してみましょう