2023年8月22日(火)

明け方に足がつる

よく診療していると「明け方に足がつってしまって起きてしまう」といった悩みごとをよくお聞きします。
この「足がつる」という症状は明け方だけではなく、スポーツ選手もプレー中によくつってしまう場面を見ますね。

整形外科の立場からアドバイスさせていただくと、つる原因としては「栄養不足」や「水分不足」、「冷え」などです。特に大切な栄養素はマグネシウム、カリウム、カルシウムです。

足がつる原因

詳しくこれが原因ですとお答えできることはありません。

ただ、メカニズムとしては脳みそから筋肉を収縮させる命令がふくらはぎの筋肉のみに伝わってしまい、異常な筋肉の収縮が起こってしまうと言われています!エラーを起こしているような感じですね!
場面としては長時間運動を続けていたり、ウォーミングアップ不足、運動不足などの場面でよく起こります。

このエラーが、筋肉を縮めたり、伸ばしたり調整する栄養素のバランスが不足していると起こりやすい言われています。その栄養素が前述した「マグネシウム」「カリウム」「カルシウム」です。

なんで寝ているときにつるの?

「寝ている時なんかは運動していないからなんでつるの?」というお声が聞こえてきそうなので、解説しますね。
睡眠時には多くの汗をかくと言われています。そして、寝ている時は体を動かさないため、血行も低下しています。ここに夏場は冷房で足が冷えた状態が加わるとさらに血行が悪い状態になっています。
このような状態のタイミングで寝返りをして変に力が加わった時に、筋肉のエラーが起こってしまい、つってしまうわけですね!

日中であれば、水分を補給できたり、食事で必要な栄養素を補給できているのでこのような状態はあまり起こりづらいです。長時間の運動でなければ起こりづらいですね!

 

どうやって対処するの?

ポイントは2つ!
①血行が良くなるように運動やストレッチをする
②必要な栄養素を日常的にしっかりと摂取する。

①体が硬くなっていると血流が悪くなりがちです。日頃から体が硬くならないようにストレッチなどをする。そして軽い運動でも良いので全身へ血流がめぐりやすいように心がけた生活をしましょう!

②必要な栄養素を摂る
バナナやキウイ、海藻類、牛乳、チーズ、木綿豆腐など
水分補給もしっかり行いましょう!寝る前にコップ1杯の水でいいので飲むことを心がけましょう!

また当院では漢方の処方もしております。芍薬甘草湯を服用するとつる症状が落ち着く方もいらっしゃいます。
漢方であればお近くのドラッグストアでも手に入ります。

 

 

最後に

「つる」といっても、さまざまな原因が絡み合っていることもあります。上記のことを試したからといって100%治るというものではありません。まだやっていない人がいたらぜひやってみてください