先日、診療をしていたら「右肩が夜中に急に痛み始めました」という５０代女性の患者様がいらっしゃいました。
患者様のお話を聞いていると「その日は何も変わらない日常を過ごしていた」「急に痛み始めて寝られなかった」「じっとしていも痛いし、少しでも動かすと痛い」と腕を抱えながらお話ししてくださいました。

このように【夜中に急に肩が痛む】、【40〜50歳代の女性】の方達で肩関節のレントゲンを撮ると石灰が映し出せれるケースが多いです。これを石灰沈着性腱板炎と言います。
原因は特定されていませんが、五十肩とは違い、肩関節内にわずかにできた傷の修復過程でこのような現象が起こるのではないでしょうか。

 

 

痛みが出たら早めの受診を

この患者様には詳しい検査後に肩関節内にステロイド注射と理学療法士によるリハビリを行いました。
ステロイド注射を実施するだけで多くの患者様は痛みが軽減します。早い人だと打った直後から「楽になった」という意見もあります。
注射当日のリハビリの際には、痛みによってこわばってしまっている肩、肩甲骨、首周辺をリラクゼーション中心に行ってもらいます。余計なこわばりが取れることで関節の動かしやすさ、痛みの軽減につながりやすいです。

今回の方は注射とリハビリを行った後、1週間後来院してもらうと以前の生活と何も変わりなく過ごせています。とおっしゃってくださいました。

違うケースでは痛みを我慢して来院された方だと関節が固まってしまい、炎症は取れて痛みは軽減しますが、動きの制限が残ってしまうケースもあります。

このような痛みを感じたらすぐにお近くの整形外科を受診して対処してもらうと痛みは早くひきますので我慢しないでくださいね。

 

今痛くて悩んで見られている方はこの寝方を試すのもいいかもしれません。